
CHANEL|シャネル2012-13年秋冬プレタポルテコレクションピーター フィリップが語るメイクアップ
コレクションの象徴はクリスタル──シャネルの2012-13年秋冬プレタポルテコレクションが、3月6日、パリ・グラン パレで開催された。メイクアップを担当したシャネル メークアップ クリエイティブ ディレクターのピーター フィリップスが、今回のメイクアップについて語る。コンパクト「Ombre Contraste Notorious」は、このショーのために特別に創作「今回のメイクアップルックのインスピレーション源は、カール ラガーフェルドが示したいくつかのキーワードと1枚のスケッチでした」と、ピーター フィリップスは語りはじめる。
「キーワードは“ミネラル”、“シェーディング”、そして“アイブロウ”。スケッチに描かれた顔を見ると、眉に宝石があしらってありました。そのため、今回のメイクアップは眉にフォーカスし、カールのスケッチを解釈して“ミネラル”で強調した、まっすぐでグラフィカルな眉が生まれました」
「眉は、メゾンルサージュ(注:シャネル傘下の刺しゅうのアトリエ)とのコラボレーションによって刺しゅうで作りました。濃いグレイのスパンコールとパールのベースに、さまざまな色と種類のミネラルストーンとクリスタルを合わせていったのです」
「メイクアップ全体としては、肌をマットに仕上げたかったので、ファンデーションは“マット ルミエール”を使いました。顔にシェーディングして立体感を出すために使ったのは、このショーのために特別に創ったコンパクト“Ombre Contraste Notorious”です。ほんのりグレイッシュなラベンダー色のパウダーをまぶたにのせたあと、顔の側面にもまっすぐ下に向かって輪郭を描くように。それ以外の部分には何もつけないことで、眉に注目させるようにしました」
「ネイルには新色の“ヴェルニ Frenzy”(2012年オータム コレクション)を選びました。コンパクト“Notorious”とのカラーコーディネイトはぴったりです」